2023年度 日本バイオマテリアル学会賞(技術)の受賞について

この度、日本バイオマテリアル学会より学会賞(技術)を受賞しました。

受賞内容は、当社で製造販売している脊椎固定用デバイスである「UNIOS PL スペーサー」に関するものになります。我々が製品開発した脊椎固定用デバイスは、自家骨充填に頼って骨癒合を得る従来製品とは異なり、自家骨充填に頼らずに骨組織を構成するコラーゲン/アパタイトの優先配向性(骨配向性)に着目し、金属積層造形を活用した骨基質配向化を誘導する新しい微細構造「HTS:Honeycomb Tree Structure」の開発に成功しました。

現在、この「HTS」を適応した「UNIOS PL スペーサー」は、昨年9月より全国一般販売を行っており医療現場から好評を得ております。長年の研究から生まれた「HTS」の技術開発の成果と医工産官連携によるAll Japan体制による実用化レベル製品まで仕上げた実績の2点において、バイオマテリアル学会より高い評価をいただいての受賞となりました。

この様に「UNIOS PL スペーサー」の製品実用化に至るまでご協力頂いた、中野貴由教授(大阪大学)、伊東学先生(国立病院機構北海道医療センター)をはじめとする多くの方々に深く感謝を申し上げるとともに、今後の日本バイオマテリアル学会の発展と我が国での研究開発が未解決の医療ニーズの克服のため、優れたバイオマテリアルを社会実装する様に一層の発展を祈念致します。

 

■受賞の詳細について

研究題目:「骨組織の配向性に着目した金属積層造形製脊椎固定用デバイスの開発と製品化」

受賞者:高橋広幸、井上貴之(帝人ナカシマメディカル株式会社)、横田勝彦(帝人ヘルスケア株式会社)

詳細:https://kokuhoken.net/jsbm/award.html

 

■技術の詳細について

当社HP 開発ストーリー リンク:https://www.teijin-nakashima.co.jp/technology/unios/

※大阪大学中野研究室 リンク:http://www.mat.eng.osaka-u.ac.jp/msp6/nakano/#topNews

UNIOS PL スペーサー医療機器製造販売承認番号: 30300BZX00111000